オススメ本

幸せになる方法は怒らないこと『怒らないこと―役立つ初期仏教法話』を読んで紹介します。

はじめに

皆さんは怒ってしまうことってありませんか。正直なところ、私は情けないことにしょっちゅうです(笑)

怒ることによって幸せが遠ざかるというある意味、もの凄く恐ろしい事実を知ることができる本に出会いましたのでご紹介します。

怒りというものは期待するから生じるということ。自分にも他人にも期待しないということが怒りを防ぐ最も近道であるということを知ることができます。

また怒ることが他人だけでなくいかに自分自身にとっても不利に働くかをわかりやすく知ることができます。

努力はしても結果は求めない

まずは努力をするのはいいのだけれども、それに対して結果を求めるのは間違っているという話がをわかりやすく説明しています。

精一杯努力するのはべつに悪いことではなく、むしろ良いことです。

でも、それに完全な結果を求めるのは間違っています。自分の都合のよい結果を求めるのは、人間の途轍もない無知です。

世界はあなたの都合など知ったことではありません。

だから「うまくいってほしい」という態度は完全に無知なのです。

そんな希望はさっさと捨ててしまったほうがよいのです。

「自分は完全ではないし、他人にもけっして完全な結果を求めない」という思考が、この世の中で我々が落ち着いて生きていられる秘訣です。

私も、他人も、誰も完全ではありません「完璧にうまくいく」ということは、あり得ないのです。

もちろん、物事をいい加減にしてしまうのはよくありません。

ベストを尽くすのは当たり前で、「一応、精一杯やりますけれど、結果はわかりません」という知識的で、高度な生き方がよいのです

このように生きるなら、怒りの現れる余地はありません。

「自分は完全だ。完璧だ」と思う無知な人は、自分の思い通りに事が運ばないからと始終怒って、そのたびにひどい目にあっています。それはバカバカしいでしょう?どう見ても、すごく無知な生き方をしているのです。

引用)アルボムッレ・スマナサーラ. 怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)

精一杯やって結果がでないときって誰にだってあると思います。

ただ一生懸命やって熱が入るほど、どうしても期待をしてしまうため、うまくいかないとイライラして怒ってしまいがちです。

これが正に無知ということでしょう。

なぜなら怒るという行為は、自分がひどい目に合うということです。

だから怒らないためにも自分にも他人にも期待しないという姿勢が大切でしょう。

いずれにしてもこれだけやったから、これだけの見返りを期待するというのは大きな勘違いということでしょう。

怒りの原因とは何か

このような怒りの原因となる妄想概念をつくりだすものはなんでしょうか?

それは「我=エゴ」です。エゴがなければ、怒りはそもそも成り立ちません。

エゴは「私」「俺」という固定概念のことです。

人間は自分のことを「これ」と指差せる確固たる存在だと思っていて、疑いません。

この我々がしがみついている固定概念がすなわちエゴです。

エゴから生じる「私はこれをやるべきだ」「私は偉いのだ」「私を認めてくれなくちゃいけない」などというくだらない思考は、幸福の大きな妨げになります。

「私は男だ」と強く思ったら女性を差別しますし、逆だったら男性をバカにするでしょう。

「私はがんばって勉強して、立派な大学を出たから偉い」と思ってしまったら、他の人をバカにしようとします。

でも結局バカを見るのはそう思っている本人の方です。

怒りを考えるうえで、エゴはいちばん大きな問題です。

そして、エゴというものは 一度つくったら、いろいろなゴミがついてくるやっかいなものです。

エゴから無知が生まれ、ありとあらゆる汚れがついてしまうのです。

そしてその汚れは、外からの攻撃を受けると怒りに変わるのです。

引用)アルボムッレ・スマナサーラ. 怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)

  • エゴから無知が生まれる
  • 無知から汚れに変わって
  • 汚れが怒りに変わる

そもそもエゴって少なければ少ないほどいいのだと知ることができました。エゴも断捨離が必要ですね。

しかしこうやってエゴは少ない方がいいと思う私の考えこそがエゴなんだろうなとか考えると堂々巡りになってしまいますね。

何れにしても深いなと考えさせられます。

 

正しい怒りなんてない

怒りを放っておくと、 我々一人ひとりの命にかかわります。

怒りをコントロールしなければ、誰一人として幸福になれないのです。

だから我々は、あまり自分に甘えないで、怒りが生まれないように性格を調整するべきです。

怒りというのは、自分に対する甘えであるというくだりは大変勉強になるところです。

怒る人は頭が悪い

世の中で、怒る人ほど頭の悪い人はいません。冗談ではありませんよ。 私は真剣に言っているのです。

これは客観的な事実、真理なのです。怒る人は本当に恥ずかしいほど頭が悪いのです。 怒っているときの自分の心を観察してみてください。

そのときは智慧も湧いてこないし、明るさもないし、適切な判断もできないでしょう?
その状態はもう、人間でも動物でもありません。動物以下です。

知識や能力、才能のある普通の人間になりたいなら、決して怒ってはいけないのです。

心の感情というのは波のようなもので、いつでも浮いたり沈んだりしていますが、今までの生活を振り返ってみれば、頭が本当に冴えて、しっかり物事を把握して行動していたときは怒っていなかったはずです。

まず、「怒るのはバカのすることだ」と自分によく言い聞かせてください。

引用)アルボムッレ・スマナサーラ. 怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)

「怒るのはバカのすることだ」とスパッと気持ちいいくらいに言い切っていて爽快です。

他にも本書では「怒りとは自分を殺す猛毒である」いうくだりも出てくるのですが、

  • 怒るのはバカのすることだ
  • 怒りとは自分を殺す猛毒

この2つを自分に繰り返し言い聞かせておけば、少しは怒るという情けない行為がマシになるんではないかと思います。

まとめ

本書は、

  • 「怒らない人こそ勝利者である」
  • 「怒る人は負け犬以外の何者でもない」

という重要なことに気付ける本です。

本当にオススメの本ですよ。皆さんぜひ読んでみてください。

本書に出会う前に書いたのですが、こんな記事も書いています。

キャッチフレーズの作り方が簡単にわかる!『ここらで広告コピーの本当の話をします。』で学んだことを紹介するよ前のページ

整体院を開業するための準備や知っておくべき考え方が学べる『85%が潰れる治療院ビジネスで生き残り続ける14の技術』のまとめと学んだこと次のページ

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