オススメ本

内向型でも外向型でもどちらの性格もいいんです。『内向型を強みにする』の感想

はじめに

私はもう少しで40年近く生きていることになります。

40年近く生きていれば、自分のキャラクターが外交型ではなく、内向型であるということは理解しています。

こんな内向型のわたしが今回ご紹介する本を読んで「無理して生きなくてもいいんだ。」ということを再確認でき精神的に楽になりました。

本書では3分くらいでできる自分が外交型か内向型かを知る簡単なテストがあり、内容を読み進めていると自分の特徴をそのまま書かれているかのようです。

外向型の人は全体の3/4、残り1/4が内向型であると書いてあります。確かに外向型に比べると少数派ではあえりますが、内向型の人って結構多いんだなとわたしは思いました。

私が「あっそうそう!」って感じたところをメモしていきます。

内向型の人が見ている世界の例

会場内は人の海。騒々しい話し声で耳が痛い。

わたしは安全な隅っこをさがして、あたりを見回す。

胃がきゅっと縮み、息遣いが速くなる。逃げ出したい。

夫のマイクは、友達に声をかけにいった。彼は活気づいている。パーティーが大好きだから。人の群れの間を縫って歩き、あちこちに会釈し、笑顔を見せている。わたしがまっすぐトイレへ向かったのは、

そのときだ。しばらくそこに留まって、壁紙やハンドタオルや石鹸をじっくり眺める。設備の整ったトイレほどありがたいものはない。気持ちが楽になっていく。

胃の緊張が解け、呼吸も正常にもどる。しばらくすると、平和なトイレをあとにする決心がつく。人の群れのひとつにマイクの禿げ頭を発見。

わたしは彼の隣にするりと割りこむ。彼がペプシを渡してくれる。

わたしはみんなとおしゃべりする。人の話を聞くのは、いいものだ。笑ったり話したりするのも楽しい。

ときおり、例のごとく逃げ出したくなり、わたしはふたたびトイレへ行く。ときには、トイレに潜伏する同類に出くわすこともある。

わたしたちはお互いに気づき、笑みを交わす。もちろん彼女は、礼を失することなく辞去できるまでの残り時間をカウントダウンしているのだ。

まず食事が、つづいてデザートが出てくる。ピーチメルバをふたかじりしたところで、わたしはマイクを振り返ってささやく。「あと五分したら、帰りたいわ」

引用)『内向型を強みにする』(マーティ・O・レイニー パンローリング、フェニックスシリーズ)

私もパーティーなどに行くとこんな感じです。人混みは本当に苦手です。

こうやってトイレに逃げ込みたくなる気持ちは本当によくわかります!

ただこういう気持ちを持つことに対して後ろめたい気持ちを持つ必要はないんですよね。

こういった感情や行動は悪いことでもなんでもなくて、うまく人と付き合って行くためには、内向型の人にとって必要不可欠な行動であるということです。

内向型の人の矛盾

パーティーでのわたしは、いちばんよくてもこんな具合だ。

信じてもらえないかもしれないが、このレベルに達するのにさえ何年もかかっている。社交的な集まりは楽しい――じきに帰れるとわかってさえいれば。まもなくパジャマに着替え、自分の寝室の平和と静けさに浸れるのであれば、社交的集まりにつきものの居心地悪さやエネルギーの流出にもなんとか耐えられる。

実際、内向性について理解すればするほど、人づきあいは楽になるようだ。

クライアントとして、または、本書のためのインタビューで、わたしが会った内向型の人の多くは、人間好きであっても、社交的な催しは苦手だった。事実、わたしがトイレに隠れた話をすると、大勢が身に覚えがある様子で笑った。

「ああ、あなたもですか?」わたしのクライアントのエミリーは、ある月曜の朝、入ってくるなり、わたしの前のブランコ椅子にどすんとすわりこんだ。「ああ、お出かけの二日酔いだわ」彼女は笑った。「この週末はふたつも会があったの。すごく楽しかったけど、もうへとへと。どうしてこんなにばてちゃうのかしら?」

内向型の人のほとんどは、人と接するのが上手で、友達や家族とすばらしい関係を築いている。事実、彼らの多くは、ちょうどわたしのように、人とかかわる職業に就いている。

では、社交的な集まりがしばしば彼らに、不安や疲労感をもたらすのはなぜなのだろう?それはきっと、グループ交際には大量のエネルギーが求められるからだ。

まず、出かけるための心の準備がエネルギーを奪う。なぜなら、内向型の人は前もっていろいろ考え、あれこれ想像をめぐらす傾向があるからだ。きっと疲れるだろう、居心地悪さや不安を感じるだろう、と彼らは思う。

第二に、内向型の人のほとんどは、その場の空気に慣れるまでに長い時間を必要とする。ざわめき、色、音楽、知らない顔、知っている顔、食べ物、飲み物、匂い――すべてが脳への過剰な負担となりうる。

最後に、ただ物理的に大勢の人、友達や敵に取り巻かれているだけで、内向型の人のエネルギーは枯渇するのである。

引用)『内向型を強みにする』(マーティ・O・レイニー パンローリング、フェニックスシリーズ)

なんで大勢の前だとすぐにエネルギーが枯渇してしまうのか。その理由がやっとわかりました。

もう少し大勢の前でも気楽に振る舞うことができればいいのですが…。それができないのが内向型の特性でしょう。

エネルギーを貯めよう

“大切なのはエネルギーを蓄えること街で過ごす夜に向け、前もってエネルギーを蓄えておくのは大切なことだ。水力を利用するために川の流れをせき止めるダムと同じで、あなたも外に向かって過ごすためのエネルギーをためておかねばならない。いくつか助言をしておこう。

  • 一週間にあまり多くの予定をつめこまない。
  • 会合の前には、散歩や読書や昼寝をするか、自然のなかでくつろぐこと。
  • パーティーのことで不安になったら、たくさん水を飲み、深呼吸しよう。
  • 家を出る前に、力をつけるためにタンパク質をとろう。
  • 翌日の午前中に充電のための時間を確保しておくこと

引用)『内向型を強みにする』(マーティ・O・レイニー パンローリング、フェニックスシリーズ)

内向型の性格の持ち主は外向型と比べ自分の中でエネルギーを生み出します。そのためエネルギーの調整が必要だということですね。

上の5つの内容のいくつかは無意識のうちにわたしも実践してはいるもののもっと意識的に行いたいなと思います。

内向型と外交型の特性の違い

中断を予期していた場合か、エネルギーが満タンなときは別として、邪魔が入ることは内向型の人にとって大打撃となる。多くの場合、彼らはわけのわからないいらだちを覚える。

これに対して、外向型の人はひとつのことからつぎのことへ難なく移っていける。思いがけない邪魔が入ると、彼らは活気づく

引用)『内向型を強みにする』(マーティ・O・レイニー パンローリング、フェニックスシリーズ)

わたしは何かに集中しているときに横から邪魔がはいったら本当にイライラしてしまいます。

物事の準備もある程度予測立てて準備していないとうまくできないたちであります。

ただこれもあくまでその人の性格の特性ですので個人の特性を知った上で行動を選択していけば問題ないですよね。

この性格特性を理解していないのが問題ということですね。

まとめ

外向的な人の絶対数が多く内向的な人が少ないため、内向的な性格は理解されにくいですよね。だからわたしのような内向型人間は勘違いされてしまいやすいと思います。

確かに外交型の人にとって有利な世の中ではありますが、内向型の人も自分の性格特性を知った上で生きればむしろ内向型の性格が生きていく上での強みになるんだと知ることができました。

自分が内向型かなぁと思う方は、ぜひご一読ください。

値段設定の考え方がわかります!『小さな会社・お店のための値上げの技術』前のページ

整体師を仕事にしている人は読んでみるべき『治したいなら治すな』のまとめと感想次のページ

関連記事

  1. オススメ本

    『スーパーサイズ・ミー』を観るとファーストフードが怖くなる

    2004年に公開された『スーパーサイズ・ミー』という3食マクドナルド…

  2. オススメ本

    幸せになる方法は怒らないこと『怒らないこと―役立つ初期仏教法話』を読んで紹介します。

    はじめに皆さんは怒ってしまうことってありませんか。正直なところ、私…

  3. ライフハック

    奥さんに感謝しよっと

    はじめに皆さんの中にも夫婦共働きで頑張っている家庭が多いのではない…

  4. オススメ本

    専業主婦は勝ち組にはなれない!?『専業主婦は2億円損をする』のまとめと感想

    はじめに『言ってはいけない 残酷すぎる真実』、『臆病者のための億万…

  5. オススメ本

    MacのiMovieで動画を2つ並べる方法

    iMovieを使って1画面に2つの動画を並べる方法を簡単に説明してい…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

  1. リハビリ・健康

    寝返り動作の評価のポイントについて説明するよ!
  2. 2022年(第25回)保健医療サービスの知識等

    問題29:2022年
  3. ライフハック

    Rakuten UN-LIMITのポイント還元手順を忘ずに!
  4. 一日一絵

    一日一絵 397
  5. 一日一絵

    一日一絵 24
PAGE TOP
Verified by MonsterInsights