はじめに
今年2月に入ってから世界的に株価が大きく下がっています。今年のはじめ頃よりも下げていることが下のグラフでもわかりますね。
ただこれは株価の暴落と言えるほど下がっているととは思えません。
昨年はずっと株価が好調だったため余計に下がり幅が大きく感じるのではないでしょうか。
まぁ調整局面というべきでしょうか。
VIXという恐怖指数というものがあるのですがここ3年でいちばん高いですね。
ここ3年は比較的穏やかだったともいえるでしょう。
しかしあまり慌てる必要はありません。特に世界投資をコツコツと何年にも渡って実践している人ほど慌てる必要はないんです。
ここ10年間の株価の推移は次の通りです。
10年というスパンで見た場合大きく下がっているとはいえないでしょう。
そう考えると少しでも長い間、マーケットに居つづけた方が良い、コツコツ投資を続けた方が良いということが言えるでしょう。
それにしてもリーマンショックのあった2008年から今まで下落は何度かあったものの順調に株価は上がり続けていたのですね。
改めてグラフを見て再確認できました。
リスク資産と安全資産の割合の確認を!
こんなときこそ安全資産とリスク資産の割合を自分の中でしっかりと考えておいた方がいいです。
リスク資産とは株式投資信託や外国債券、個別株式のこと安全資産とは日本国債、そして現金、キャッシュですね。
これまで全く考えてこなかった人はリスク資産と安全資産の比率は考えてみてください。
私は昨年まで生活防衛資金以外は全てリスク資産で運用していました。そうなんです。
株式投資信託でのフルインベストメントでした。あまりにリスキーですよね。何も考えていないさすがの私も株価が下がったときにはうろたえるかもしれません。
しかし、投資を長く続けるためにも奥さんの投資に対する理解を得るためにも安全資産である現金と株式投資信託でポートフォリオを組む必要があると考え、
リスク資産70%:安全資産:30%
でポートフォリオを組むことに昨年決めました。
リスク資産と安全資産の割合を決めてポートフォリオを組んで調整した後は年に1回とか2回のリバランス以外ははっきり言って何もしなくていいのが投資信託を用いた投資の醍醐味なのです。家族との時間や趣味、仕事に没頭するなど好きなことをやっていいのですよ。
どうせ調整するなら株価が高かった2週間前くらいにすればよかったのに…、なんて細かいことは言わずにポートフォリオの見直しは実践してくださいね。
10年間の株価の推移で考えたらそんな小さなことどうでも良くなるでしょう。
株価が下がるのが気なって仕方ない人への伝えたいこと
株価が大きく下げてせっかくコツコツとドルコスト平均法で投資信託を購入してきた方も投資信託を解約しようと考えている人もおられるでしょう。
そのような方は少し待ってください。私が待ってくださいという大きな理由は2つあって1つ目は、
株価が下げているからと投資信託を解約したしてもそのお金がすぐに必要になりますか?
ということです。
おそらく今まですぐに必要になるお金ではないので、資産運用に回していたお金ではないですか?
ですので株価がちょっと下がったからと言って慌てなくてもいいんですよ。解約しても必要なものにお金を使うことはないでしょう。無駄遣いをすることはあっても…。
2つ目は、
投資信託を用いた世界投資を始めた原点を思い返して欲しいということです。
そして投資信託を用いて資産運用するということはそのお金が世界をグルグルと駆け巡って働いてくれているということです。
ですのでちょっと株価が下がったからと言って投資信託を解約していたらせっかく働いてくれているお金の働きを途中で止めてしまうということになります。
もちろん投資をするということはお金が増えて帰ってくることに期待をしてお金を世界に預けるという営みであるといえます。
しかし投資信託を用いて資産運用をしている人は、お金を世界に回して世の中がもっと良くなってほしいという願いもあるのではないでしょうか?
最近のようにマーケットが不安定なときほど、自分がなぜ投資信託を用いて投資をしているのかを今一度見つめ直してください。
投資信託を用いた世界投資とは見返りのある募金であると私は考えています。
まとめ
株価が暴落したからってこれまで続けてきた世界投資は絶対にやめたりしないでくださいというお話をしてきました。
どうせ解約してもすぐに必要となるお金ではないでしょうし、せっかく世界のために働いてくれているお金の動きを止めなくてもいいのではないでしょう。
投資をしている理由は人それぞれでしょうが、私たちも世界もwin-winになるために世界投資をしているという事実をどうか忘れないでください。
ただこれまでリスク資産と安全資産の割合について全く考えてこなかったという投資家の方はぜひとも考えてみて調整してみてくださいね。
十分なキャッシュを持つキャッシュポジションを確保することは株価の暴落時に狼狽しなくてもすむ精神安定剤的な役割を担ってくれるということを実感する今日この頃です。
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