フラット35とは35年間金利一定で組める住宅ローンのことです。
このフラット35で組んだローンを使って自分が住むための住居ではなく不動産投資に当てたとして借りていた銀行から一括返済を求められたというニュースが流れています。
銀行から一括返済を求められたことにより破産を余儀なくされるケースもあるようです。
8月31日時点で住宅支援機構が105件不正が発覚していると発表していますが同じ手口を利用した人がまだまだいる可能性もあるとのことです。
フラット35は住居用の住宅ローンですので不動産投資に利用するのは当然のことながら契約違反になります。
住宅ローンは審査が緩く金利も低いため投資用ローンを借りることができない人でも借りやすいでしょう。
私がこのニュースを聞いたとき相当知識のある人がフラット35の不正利用をしたのかなと思いました。
なぜならいくら審査が緩いといわれているフラット35といえども銀行から融資を受けた以上、本当に自分の家を購入して住んでいるように見せるなどの小細工を行う必要が出てくるでしょう。
そんな小細工を何の知識もない一般の人ができるようには到底思えないからです。
しかしこの話には裏があってどうも特定の悪徳不動産業者がセミナーなどを通してフラット35を用いた不動産投資の流れを一般の人に教えていたようです。
いくら業者から入れ知恵されたとはいえ不正を行った責任は銀行を騙した契約者自身になります。
現時点で105件の不正が発覚しているとのことですがまだまだ氷山の一角でもっとたくさんフラット35を不正利用した人が存在することでしょう。
フラット35に限らず住宅ローンはそれなりの勤続年数や規模の大きな会社に属しているサラリーマンであれば銀行からの融資は比較的簡単に融資を受けらることができます。
ただ本当に不動産投資を行うために不正にローンを組むというリスクを背負う必要があったのでしょうか?
悪徳業者の口車に乗せられ経済的にも精神的にも大きな損害を背負わないためにも常に自分の投資に対するスタンスは明確にしておきたいものです。そもそも、
そんなに美味しい話が素人に流れてくること自体がおかしい
ということを今一度肝に命じておきましょう。
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