投資のイメージはなぜ悪いのか
最近ではNISAやiDeCoという言葉を全く聞いたことがない人はほとんどいないのではないでしょうか?
この2つはざっくりいうと、
「NISAとiDeCoの口座で投資すれば税金面で相当お得。だから自分で投資してお金を増やしてください。日本はもう面倒みれませんよ。」
という国からのメッセージが込められた政策だといえます。
性質こそ違うものの両者とも税制面で相当優遇された制度です。
NISAはイギリスのISAという制度をモデルにしているというから国も本気です。
ですがイマイチこれらの制度が国民に浸透しているとは思えません。
その理由は、
- NISAやiDeCoの制度が複雑だから
- 日本人の給与が下がっており金銭的余裕がない
という理由もあるでしょうがそれ以前に、
投機と投資の違いを理解している人がほぼいない
というのが根本原因ではないかと考えております。
投資の必要性をみんなが理解できていれば自ずとiDeCoやNISAといったユーザーに有利な制度はどんどん浸透しているはず。
という仮説を立て投機と投資のそれぞれの違いを整理しながらご紹介していきます。
投機
投機というと短期的なリターンを狙うものをいいます。
身近なものでいうとパチンコや株のデイトレードそしてFXが投機になります。
投機はあり得ないような高リターンを得る可能性もある一方で失敗したときは取り返しがつかないほど大きなダメージを負います。
そして明らかに失敗する可能性が高い。
投機は参加している者同士のお金を奪い合うイメージがぴったりです。
これをゼロサムゲームといいます。
実は私がオススメしている長期投資で使える優良なインデックスファンドも投機的な使い方ができてしまうんですよ。
「えっ?優良なインデックスファンドなのにどうやって投機に使うの?」
と思われる方もいるでしょう。
投機的にインデックスファンドを使うには頻繁にインデックスファンドの評価額をチェックして自分の神経をすり減らします。
そして、
- 評価額がちょっと上がったり下がったりしたら売ったり買ったりする
という超短絡的なものです。
日本でも昔から投資信託はあったのですがコストの安い顧客目線の投資信託が出てきたのはまだここ数年です。
したがってユーザーの視点に立った投資信託の歴史はまだまだ浅いのです。
そういうわけで顧客も長期で投資信託を持つという認識が乏しく、
投資=投機
という認識になってしまっているのではないでしょうか。
株式のデイトレードのように一日のうちに何回も売ったり買ったりするのって凄く刺激的ですし多くの人が魅了されるのでしょう。
パチンコでは勝てないことをみんな知りながら廃れないのはこの「刺激」の虜になっているのでしょうね。ですが実際は、
ただただ無駄に神経をすり減らしているだけ
なんですけれども…。
短期的に大儲けしても短期間で得たお金はすぐに出て行ってしまいます。
したがって投機をしていてはいつまで経っても資産を築けることなんてありません。
投資
投資とは短期間でそれほど大きなリターンは得なくてもコツコツと時間を続けていくと資産が増えていくことが期待できるものです。
投機との違いは参加者同士でお金を奪い合うゼロサムゲームではなくみんなが利益を得ることができるプラスサムなゲームになります。
ただ根気よく投資を続ける必要があるのと何もすることがないので本質的に投資に魅了されたりはほぼしないので退屈です。
先ほどご紹介したNISAやiDeCoは比較的優良な投資信託を税制面での負担を少なく資産運用できる口座です。
その上NISAやiDeCoで運用できる投資信託は金融庁があらかじめ選定して絞ってくれているので質の悪い(高コストのファンド)はかなり少ないのが大きな特徴です。(それでも何を買っても良いわけではありません。)
したがってNISAやiDeCoの口座で運用を続けていれば資産を築ける可能性は格段に上がります。
もちろん先ほどの投機のところでご紹介したように投資信託の損益は頻繁にチェックせず自動で積み立てができるように設定しておくことが重要です。
投機と投資はにて非なるもの
投機と投資を比較してみてきましたがいかがでしたでしょうか。
日本人は投資に対して悪いイメージを持っていて実際に投資を始められないのは投資と投機の違いが明確になっていないから。
という仮説をもとに話を進めてきました。
これが投資を始められない唯一の原因とはいいませんが大きな要素を占めているのではないでしょうか。もういち度いいますが
投機と投資はにて非なるもの
です。
同じ商品で行っていてもスタンスが全く違います。
投資を始めるか迷っている方は勇気を出してつみたてNISAから始めてみてください。
つみたてNISAを始めるには証券口座を開く必要があります。
今ですとSBI証券もしくは楽天証券を選んでおくと大きな間違いは無いでしょう。
インターネットから24時間申し込めますので店舗に足を運ぶ必要がありません。
ちなみに私はSBI証券を利用しています。
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