質問内容
今回もご質問いただいた内容をシェアさせていただきます。
先の記事で世界情勢に影響されることなくインデックス投資は長く続けることが大切だと分かりました。
では最終的にコストパフォーマンス良く売却するには、どのタイミングがベストですか?
ご質問ありがとうございます。
結論からですが、
インデックスファンド は一度購入したら基本的に売却しない
というのが基本です。
インデックス投資を行う場合は「そう簡単には売らないぞ!」という心構えが必要です。
そうはいっても売却すべきときはあります。それは…
- お金が必要になったとき
- リバランスのとき
基本的に超長期でインデックスファンドを手段に投資を続けるのであればこの2点が売却のタイミングになると私は考えています。
他にも手数料の安い投資信託が新設されたら「引越しをするために投資信託を売却する」ときも売却の理由になると考えております。
しかし現在はeMAXIS Slimシリーズが手数料を相当低く設定し業界を牽引してくれていますのでeMAXIS Slimシリーズの投資信託を選択しておけば引越し作業が必要になる可能性は少なくなるでしょう。
これから先ほどご紹介した投資信託売却のタイミングを掘り下げてお話ししていきます。
急にお金が必要になったとき
お金が必要になる場面というと…
- 車を購入する
- 家を購入する
- 教育資金
- 不慮の事故
などでしょうか。
基本的に数年以内に家や車のように大金が必要になるのであればそのお金は投資に回すべきではないでしょう。
ですがどうしても事故に遭うなどして急遽多額のお金が必要になる可能性はゼロではありませんよね。
そのようになったときにどうすればいいのか…
具体的な方法はインデックスファンドを必要に応じて一部解約するだけです。
もちろん評価額がマイナスになっている可能性もあるでしょう。
それでも気にせず解約すればいいのです。
お金は何のためにあるのか?
使うためですよね。
たとえ一時的に評価額がマイナスの状態で解約することになってしまったとしても長い目で見れば些細なことなのです。
このときに次でご紹介する「リバランス」を兼ねて行うと効率的です。
リバランスのとき
リスクの大きさの観点から資産をリスク資産と無リスク資産の2つに大別できます。
一般的によく知られているものでいうならばリスク資産といえば投資信託や株式などをいい無リスク資産は現金や債権などをいいます。
そして「リバランス」とは最初に決めたリスク資産と無リスク資産の配分に戻してあげる作業をいいます。
参照:リスク資産と無リスク資産の配分は世界経済の情勢に合わせて変えるべき?
これからリスク資産・無リスク資産の配分を50%:50%で設定している場合について検討します。
例えば投資している指数が順調でリスク資産であるインデックスファンドが株価の上昇により60%になり無リスク資産である現金が40%になったとします。
この場合の作業としてはインデックスファンドを10%分売却して現金にすれば良いのです。
反対にインデックスファンドの指数が下がり45%になり無リスク資産である現金が55%になった場合はどうするか?
もうお分かりですね。
インデックスファンドを5%分買い足してあげればいいのです。
非常に簡単ですね。
しかもこのリバランスの作業は頻繁に行う必要はなく年に1回程度行えばいいのです。
冬のボーナスが入ったらリバランスするぞ!などと決めておくと良いでしょう。
まとめ
ご質問いただいた内容をもとにインデックスファンドの売却についてお話ししました。
インデックスファンドを用いた投資は超長期で続けていくことが大切になると考えています。
どのような投資信託がオススメかとよく聞かれるのですが世界中に満遍なくお金を回すことができるeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)を個人的にはオススメしています。
このインデックスファンドは世界の株式に満遍なく投資できる上に維持するための手数料(信託報酬)も非常に安いです。
投資に興味を持ちはじめたとて何をすればいいか分からないという方は多いでしょう。
そのような方はまずは小額からeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)に投資してみるのも1つでしすよ。
そして実践を通して学びながら自分の考えに合った商品を見出されると良いでしょう。
この記事へのコメントはありません。