はじめに
先日、私の奥さんと一緒に大学時代の恩師に久々に会いにいきました。
なぜ卒業して10年以上も経っているのに大学時代の先生に会いたいかというと、僕の人生に物凄く影響を与えてくださったゼミの先生だからです。
そしてその素晴らしい先生に奥さんを会わせてみたかったのと先生にも僕の奥さんを紹介したいと以前より企んでいました。
今このゼミの先生はすでに大学を退職され心療内科のクリニックを開業されています。
先生はすでに70歳を超えておられますが相変わらずお忙しくされているようでした。
昔に比べると少し痩せておられましたが、素敵な笑顔は私が大学生の頃と変わらずでした。
この先生、昔からなんですが学生からも非常に尊敬されている先生で一言でいうと仙人のような方です。
先生は今でも自分の利益はほとんど考えず患者さんのことやクリニックでは働くスタッフのことをを真剣に考えておられる様子。
家に帰る間も惜しんで診療が終わったあとも書類仕事をされ、クリニックに寝袋を置いて仮眠をとりながらお仕事されているそうです。
楽しむと上手くいく
この先生、すべての言動が凄いのですが何が凄いのかを分析してみると、
- 偉ぶらない
- 自分の利益は二の次
- 学びつづけている
この3点に尽きるなと思います。
医師という仕事は生涯勉強だと70歳を過ぎた先生がおっしゃるのを聞いて本当に謙虚な気持ちになりました。
生活保護を受けておられるような経済的に厳しい状況にある患者さんにでも「より良い生活を送っていただくにはやはり患者がやりたいことを一緒に考えてあげることではないか」とおっしゃっています。
患者さんのやりたいことを一緒に考えていくような支援をしていくためには哲学的な考え方を体系化できるようにする方法は何かをこれからも古典を学びながら考えていきたいとのことです。
「やるべき」ではなく「やりたいこと」をやる
先生は最近、道元禅師や孔子の本を読んでおられるそうです。
先生がそれらの有名な書を読む中で「べき」「〜ならない」ということはほとんど書かれていないことに気付いたそうです。
意外とそういった影響力のある人の言葉ってそういった「べき」「〜ならない」が少ないのではないかということなんですね。
「思想や考えを作った人は割と自由な思考の持ち主なんだけれども、弟子がそういった師匠の言葉をそのまま伝えるとお金には繋がらないから形にしようとする。すると「べき」「〜ならない」が増えるんじゃないかな。」
とおっしゃっていました。
そういった源流を作った創始者というのは常に自由な思考な持ち主が多いということ。
先生のお話を伺っていてお金や時間に制約がある中でもやるべきことではなくやりたいことをやる努力が必要なんだなと感じました。
まとめ
この先生は今でも勉強をずっと続けておられ医学だけでなく古典や歴史の勉強を続けておられます。
人として影響力のある人、エネルギーを持っている人というのは、勉強を続けていて、自分の利益よりも他の人の利益を追求しているものなんだと改めて感じることができました。
そして凄い人ほど人に考え方を押し付けたりせず相手がやりたいことを導き出してあげるような、サポートしてあげるような関わり方をする傾向にあるのではないかと知ることができました。
みなさんも是非、これまでにお世話になった恩師を思い返してみてください。
私のようにわざわざ恩師にお時間をいただいて会いに行くまでしなくても自分の原点を思い出す良いきっかけになるはずです。
何か新しい発見がありましたら教えてくださると嬉しいです。
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