はじめに
皆さんそれぞれ大きな夢から小さな夢まで持っておられるのではないでしょうか。
数えきれないほどたくさんの夢を持っている方もおられるかもしれません。
大きな夢をひとつだけ持っている方もおられることでしょう。
もしかするとその叶えたい夢がなかなか達成できずに苦しんでいる方もおられることでしょう。
私は昔から夢や目標を掲げて行動するタイプの人間なのですが30代の後半を迎えて、
「夢を叶えるにはあまり自分の欲求を満たすためではなく、できれば自分のことよりも他の人の幸せを願う目標の方が良いのではないか。そして夢の規模は大きければ大きいほどいいのではないか。」
と、綺麗事ではなく真剣に考えるようになりました。
なぜこんなことを急に考え始めたのかをこれからお話していきます。
人は自分のためには頑張れない
人間というのは自分のためだけには頑張れないなって感じたことはありませんか。
私は日々痛感しております。
特にその目標が高ければ高いほど困難が伴いますので自分の欲求を叶えるための夢では難しいと感じます。相当運が良ければマグレでできるかもしれませんけれども。
誰だってが少しでも楽な生活をおくりたい。たとえば、
「お金持ちになって自分が働かなくてもいい生活をおくりたい。」
など誰もが一度は思ったことがあるようなことをなかなか達成できないのが現実ではないでしょうか。
確かに働かなくてもいい生活、ファイナンシャルフリーというのは非常にハードルが高いものです。壁が高くてなかなか達成する途中で諦めてしまうのでしょう。
しかしこのようにハードルの高い夢であっても他の人の利益になるような動機を持っていれば努力を続けられるのではないかと思うのです。
自分の利益のためには意外と人って頑張れないんじゃないかと思うわけです。
夢は何でもいいのですが、その動機が自分のためだけに向かうと達成は困難になるのでしょう。
偉業を成し遂げた人の動機
この動機について竹田和平さんという日本一の投資家が、次のように偉業を成し遂げた人の動機について分析しておられます。
偉人たちの最初の動機は、まずは家を守ろうだったよね。お父さんお母さんを楽させたい。女房子どもを安心させて食わせたい。
まず家を守ることだったよね。家を繁栄させたら今度は地域社会だよね。自分の地域社会をどう豊かにしていくか。
そして、地域社会を豊かにしたら、今度は国だったよね。そうして、偉人たちは動機を大きくして行ったがね。
出展:『日本一の大投資家から教わった人生でもっとも大切なこと』(本田晃一、2014)
結局のところ「自分のため」というのが夢を叶える動機としてある場合、なかなかうまくいかないということだと思います。
自分以外の人のお役にたちたいと思ったとき、初めて夢は叶う可能性が高くなるということですね。
自分以外の誰かのために照準を合わせた夢であるならば叶えやすいのではないでしょうか。
例えば「理学療法の治療技術を磨いて有名な治療者になる」という目標だったら自分の利益が動機になってしまいます。
そこで、
- 「良い治療を提供して患者さんに元気に日常生活を送ってもらうこと」
- 「良い治療技術を同僚に伝えられる治療家になることで患者さんによい治療できる人を増やす」
そのために治療技術を学び続ける。
という目標を掲げれば永久に理学療法を学び続けることができるのではないかと思います。
まとめ
私自身が理学療法士としての勉強を養成校を卒業してからもずっと続けることができているのも、「縁あって私に関わっていただいた患者さんに少しでも良くなっていただきたい」からです。
他にも「治療技術を同僚が学べるような環境づくりをつくっていきたい」と強く感じているのも勉強を続けることができている動機になっています。
意外とこの理学療法の業界は治療技術を学び続けるという環境はそこまで整備されているとはいいがたいのが現状です。
いずれにしても自分が有名になるために技術を磨くという目的ではずっと勉強を続けることができません。
自分以外の誰かのために。
皆さんの夢や目標の動機って何ですか?
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