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資産形成:ETF・投資信託

債券ETFへの投資:2621の波乱と私の学び

はじめに

私は理学療法士としての日常を送りながら、投資の世界にも深い興味を抱いています。多くの投資先の中で、投資家がリスク分散と安定したリターンを求める債券ETFに目をつけました。特に、2022年末に米国長期債のETF「2621」への投資を決意しました。

2621への投資動機

私が2621を選んだ背景には、比較的低リスクと一定の配当を求める思いがありました。しかし、金利の変動や経済の微妙な変化、さらには世界的なマクロ経済の動向など、多くの要因が評価額に影響を及ぼすことを、この投資を通じて痛感しました。

為替ヘッジとそのコスト

2621はヘッジ付きのETFで、それに伴うヘッジコストが必要です。このコストは、日米の政策金利の差に基づきます。現在の日本の政策金利は-0.1%、アメリカはおよそ5.5%となっています。これを基に、ヘッジコストは約5.6%と推測されます。簡単に言うと、2621の債券利回りが4%なら、約1.6%の追加コストが発生しています。これはかなり高コストであると私は思います。

米国の金利動向と2621の価格動向

現在の世界経済の中で、米国10年国債の金利は4.24%という高いレベルに達しています。これは過去の数年での動きと比べても、注目すべき数字といえるでしょう。歴史的なデータや経済のサイクルを考慮に入れると、このような高金利が長期間持続する可能性は低いというのが一般的な見解です。そのため、私自身も近い将来には金利が緩やかに低下していくと予想しています。

この金利の上昇が注目される中、逆相関を持つとされる2621の評価額は大きな下落を見せました。特に、2023年8月15日時点の価格が1335円となり、上場以来の最安値を記録するなど、その動きは激しいものとなっています。金利との関係性を基に、一部の投資家は恐れを感じ、資金を引き揚げる動きも見られました。

しかし、私としては、このような市場の動きに過度に驚くことなく、冷静に2621を保有し続ける方針を取ることを決意しています。理由としては、短期的な価格の変動よりも、長期的な視点での資産の成長を重視しているからです。特に、米国債の価格が上昇するタイミングでの保有は、将来的なリターンを見込む上で非常に重要となると考えています。

さらに、JPモルガンなどの大手金融機関も、現在の米国10年国債の動きを踏まえ、その購入を投資家に推奨しているようです。このような業界の権威ある声も、私の見解を補強してくれるものとなっています。

投資の学び

この経験を通じて、投資には常にリスクが伴い、長期の視点が必要であることを学びました。評価額の短期的な変動に焦ることなく、冷静に戦略を再評価し、適切な方針を模索することが、真の投資家としての成長の鍵だと感じています。

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