リハビリ・健康

貧血かそうじゃないかって血圧を測ったらわかるの?貧血を治す方法はあるの?

はじめに

患者さんを治療しているときに「血圧を測って欲しい」とお願いされるのですが、その理由を尋ねると

貧血気味かも知れないから・・・。

とのこと。

そして患者さんの多くが血圧を測定することで貧血かどうかがわかると思っておられる方が意外と多いのです。

血圧を測定したら貧血がわかる!!

と言いたい気持ちはわからなくはないのですが、血圧を測定するだけでは貧血かどうかを判断することはできません。

そこで貧血か否かを見分けるのにはどうしたら分かるのかについてお話していきたいと思います。

貧血って?

何をもってご自分が貧血であると感じたのですか?と患者さんに尋ねると

  • 家で自主トレーニングをしていたときにすぐに疲れてしまうから
  • ときどきめまいを感じるから・・・

などとおっしゃる方もいます。

もちろん上記の症状は貧血の可能性もありますし、そうでない可能性もあります。

赤血球数やヘモグロビン濃度が正常値より低下している状態を貧血といいます。

赤血球やヘモグロビンが低下する要因としては

  • 赤血球産生の低下
  • 赤血球寿命が短くなってしまっている
  • 出血

などがあります。

ヘモグロビンは酸素を全身の細胞に酸素を運搬する役割を担っています。

そのためヘモグロビンが不足すると体の細胞は酸素不足となります。

そうなると細胞活動が衰え種々の疾病に対する防御機能が衰退することになります。

貧血の症状としては

  • めまい
  • どうき
  • 息切れ

などです。

最も多いのは鉄欠乏性貧血で鉄の他にたんぱく質が不足することによって生じる貧血になります。

正確に貧血か否かを測定するためには、やはり血液検査を行う必要があることは間違いありません。

確かに低血圧と貧血は症状が似ています。

貧血状態の人は血圧が正常かあるいは正常よりも高いためある程度は血圧を測定することで低血圧か否かはわかります。

しかしやはり血圧を測定するだけで貧血かどうかは区別できません。

貧血かどうかを知るための方法

ここまでお話したように正確に貧血か否かを知るためには静脈を流れる血液を測定採取して測定する必要があります。

貧血を判別するために重要となる血液検査の項目は赤血球とヘモグロビン濃度になります。

このヘモグロビンというのが赤血球の中に含まれる赤い色素で鉄を含んでいます。

この鉄と酸素が結びつくことで全身の細胞に酸素を運ぶ役割を果たしています。

したがってこのヘモグロビンが少ないということは酸素を上手く運べなくなるため貧血症状が現れることになります。

ただ赤血球やヘモグロビンだけでなくヘマトクリット値も大切になります。

次の項では赤血球、ヘモグロビン、ヘマトクリットについてお話ししていきます。

貧血を知るための検査項目の基準値

赤血球数(RBC;red blood cells)
  • 基準値
  • 男性:410万~550万個/μl
  • 女性:380~480万個/μl
ヘモグロビン(血色素)
  • 基準値
  • 男性:13.5~16.5g/dl
  • 女性:11.5~14.5g/dl

赤血球に含まれるヘムたんぱく質で酸素の運搬役を果たしています。

赤血球が酸素を運べるのはヘムの主成分であるヘム鉄が酸素と結びつくことで血液が酸素を運んでくれるのです。

ヘマトクリット
  • 基準値
  • 男性:40~52%
  • 女性:35~47%

血液全体に占める赤血球の割合(容積比率)を、ヘマトクリットといいます。

血液を遠心分離にかけて固形成分と血漿に分け、固形成分の割合を測定します。

上記の検査の結果、貧血と診断されたら、その原因を明らかにする必要があります。

ほとんどは鉄欠乏性貧血ですが胃・十二指腸潰瘍や子宮筋腫などの体内の出血源があれば、すぐに治療をする必要があります。

貧血を改善する方法

貧血には鉄欠乏性貧血、再生不良性貧血、悪性貧血、溶血性貧血があります。

この中でも貧血でもっとも多いのが鉄欠乏性貧血です。

体内で鉄分が不足することによって先ほどご紹介した赤血球やヘモグロビンの不足することによって生じる貧血です。

そのため食生活を見直して、鉄分を含んでいる食品を食事で取り入れて貧血を予防する習慣をつける必要があります。

鉄分が多く含まれる食べ物は、

  • 卵黄
  • 鶏肉のレバー
  • 牛のレバー
  • 牛肉のセンマイ
  • 鶏肉のハツ
  • うなぎの肝
  • いわし
  • しじみ
  • ほうれん草
  • 小松菜
  • 枝豆
  • ブタのレバー

などがあげられます。

単純に食事での鉄分の摂取量が少ない場合には鉄分を補充すれば症状の改善が期待できます。

しかし病気などが原因の場合には、自分で治すのは難しいので病院での医師の治療が必要になります。

鉄分以外にも鉄分の吸収をよくする栄養成分

  • タンパク質
  • ビタミンC

があります。

また血液をつくる造血作用のある栄養素

  • ビタミンB6
  • ビタミンB12
  • 葉酸

したがって貧血のときにはこれらが含まれる食材それが難しいときには、サプリメントを意識的に摂取する必要があります。

まとめ

ここまでお話ししてきたように貧血かどうかは血圧を測定しても判断できません。

貧血の主症状であるめまいどうき息切れといった症状が続く場合は貧血やその他の要因があるかもしれません。

いち度受診され検査を受けてみられることをお勧めします。

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