はじめに
子どもの頃に「もっと自信を持ちなさい」「あなたならなんでもできる」などと両親や周囲から言われて育った人も多いことでしょう。
こうやって自分を鼓舞し続けながら育った人は大人になってからも…
- 私はなんでもできる!
- 私なら試験で良い点数が取れる!
- 周りの社員と比べ私は会社でいつも良い仕事ができる!
- 私はモテる
などと自分に言い聞かせ続けている人って多いと思います。
しかし自分を他人と比べようとしてしまうとうまく行かなかったとき失敗したときの挫折感はものすごいものになります。
特に全力である事柄にコミットメントしたのに結果がだせないというような体験をしたことがある人もおられるでしょう。
別に自分が全力で取り組んでいなかったことでも自分ならなんでもできると信じていたのに…とちょっとした失敗によって自己否定に走ってしまう…。こんな経験は誰しもが持っているのではないでしょうか。
世間一般的には自分を励まし自分のおしりを叩き歯を食いしばって前へ前へと立ち向かっていく姿勢というものは評価されますよね。
しかし残念ながら成果を上げること・無理して立ち向かうことでしか自分の価値を認めることができない状況では本物の自信を手に入れることは一生ありません。
この事実に薄々気付いている方も多いでしょう。
そこで今日は自信を無理することでしか得ることができないと思い込むことの弊害をわかりやすく説明してくれている本をご紹介します。
本書で説明されている「2つのタイプの自信」についてこれからご紹介していきます。
Doの自信とBeの自信
いきなり核心部分から入るのですが、
『「本当の自信」を手に入れる9つのステップ』では自信にはDoとBeの2つがありますよと説いています。
Doの自信というのは成果による自信
私ならば○○できるという自信ですね。
それに対して、
Beの自信というのが自分らしく生きることに対する自信
と定義されています。
普段の自分自身、そのままの自分の存在を肯定して生きているという安心感から生まれる自信です。
自分の考え方や内面に価値を置いて生きていくというBeの自信が本物の自信だということになります。
一般的に呼ばれる自信というものはどちらかというとDoの自信が多いように思います。
環境や周囲の状況によって失ってしまうDoの自信は本物の自信ではありません。
本物の自信つまり自分らしく生きていることに自信を持つBeの自信を持てるようになりましょうということです。
他の人と比較することや競争に勝つことで得られる自信は決して長続きしません。
まるでジェットコースターのように上下し安定しない…。
これでは心休まることがありません。
そもそも人間という生き物は独立した自分という存在を肯定しているときに本当の能力を発揮できるものです。
成果を追求しすぎず目の前の自分のやるべきことに集中することで自分のことをもっと愛することができるようになるのです。
そして自分のことを認めることができたら、
「本当に自分がありたい姿」
が一体どんなものなのかを考えてみてください。
自分のありたい姿を見つける理由は現在の自分と比較するためではありません。
ただ自分がありたい姿を見極めるとより良い行動を選択しやすくなります。
人生における失敗は失敗しないことではなく行動しないことなのです。
まとめ
これまで「頑張っている状況でしか自信なんか得られないよ。」
と思っていた方は自分の中での自信の定義をDoからBeへ少しずつシフトしてください。
ただただ
- ありのままでいい
- 自分はこのままでいい
と自分を認めてあげるのです。
今に集中して日々生きていればなんとかなる。
そうやって生きていくことで自分も他人も認めることができるようになり人生の捉え方も良い方向へ向かっていくと私もようやく実感できるようになってきました。
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