はじめに
振り返るともう10年以上にわたって個別株や投資信託(インデックスファンド)を用いた投資を続けています。
投資に興味を持っていると投資に関する色々な情報をキャッチしやすくなるためひと言に投資といっても様々な方法があるな思い知らされます。
自分はこれで行くんだ!
という強い信念がないとゴマンとある投資の手段や考え方に確実に振り回されてしまいますよね。
投資遍歴
最初20代の前半に雑誌の株価予想を鵜呑みにしてIT関連の個別株を購入しましたが大きく値段を下げた後で売却してしまいました。
そして個別株の次に銀行の行員さんに勧められるまま手を出した豪ドル債の投信は毎月分配型でしたので毎月のように分配金が入ってくるのが嬉しかったのを覚えています。
しかし購入時手数料が3%を超える信じられないような高さであったり、信託報酬も1.5%を超えるものでした。
色々知識が増えるにしたがってこういう類の投資信託を購入して持ち続けることは愚の骨頂であることに気づき再び他に良い投資手段がないものかと模索し始めます。
そして今から10年弱ほど前にカン・チュンド先生の『忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術 (アスカビジネス) 』に出会いようやく今の投資方法であるインデックスファンドをひたすらバイ& ホールドする手法に出会うことができたのです。
この頃はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)や楽天VT のように全世界にまんべんなく投資できるインデックスファンドなんて存在してませんでしたのでここでも頭を悩ませます。
どういうことかというと世界に投資するといってもMSCIコクサイやMSCIエマージングなどのベンチマークに乗っかる別々のインデックスファンドをそれぞれ組み合わせて投資する必要があったのです。
その頃の私は世界経済に投資することの必要性についてなんとなく理解していたものの世界の株価の時価総額に準じたポートフォリオに投資するというアイデアにはまだ行き着いていません。
ですので例えば先進国や新興国そして日本の割合を何%づつにするかについても頭を悩ませました。
他にも現時点では流動性の面やリターンの観点から不要であるという結論に至った債権をポートフォリオに組み合わせるべきかについても相当悩んでしまったのです。
こういったことって経験として無駄ではないでしょうけれどもやはり無駄な労力をを費やしたなと思いますね。
失敗を重ね行き着いた投資戦略
今では悩まずに自分の投資方針を決定することができています。それは…
- リスク資産:全世界の時価総額に応じた割合で株式を持つ
- 安全資産:キャッシュで持つ
という戦略になります。
この世界の株式時価総額に投資するという手法が自分にとってベターであると考えることができたのは、
- いくら自分の頭で考えても正解は未来にならないとわからない以上、バイアンドホールドを続けることが大切であるということに気づいたこと。
- 個別株選びなど投資のためにできる限り時間を割きたくないと強く考えていること。
- そして何より1960年代に世界の株式市場の時価総額を縮小したポートフォリオを購入するのが最も効率的であるということを発表した3名(ハリー・マーコウィッツ、ジェームズ・トービン、ウィリアム・F・シャープ)に対してノーベル経済学賞を与えられたという事実を知ったこと。
上記3点が世界の株式時価総額に投資するというシンプルな手法に行き着いた要因となります。
世界の株式市場の時価総額割合
ちなみに現在の世界株式市場の割合はおおむね…
- 先進国:80%
- 新興国:12%
- 日本:8%
になりますので、この割合でポートフォリオを組むことになります。
これで生涯に渡って投資を続ければリスク資産からは年平均4-5%のリターンが期待できます。
先ほどご紹介したように三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)がありますので低コストで地球全体に投資できるというのはとてもありがたい時代になったものですね。
もちろん1960年代に発表された考え方ですので現在では批判的な意見はあるようです。しかし現在に至ってもこれよりも発展した確固たるポートフォリオはまだ発見されていません。
ただ個人レベルであれこれ考えて消耗するよりも生涯にわたり黙って世界経済に投資し続けてリスク資産と安全資産の配分(アセットアロケーション)を管理し続ける、つまりリバランスを続けることを繰り返すのが良いのではないかというとてもシンプルな方法に行き着きくことができたのです。
まとめ
投資で無駄に消耗するより自分の好きな仕事や家庭を大切にした方がよっぽどいいでしょう。
投資で成功するためには自分の投資に対するブレない考え方を確立することが何よりも大切です。
自分の考え方やライフスタイルを客観的に知った上で自分にあった投資方法を見つけることが大切でしょう。
ただ頭で考えてもなかなか自分にあった方法を見出すのは難しいものです。
今は100円から世界の時価総額に応じた投資ができる時代ですので実践しながら学び投資を行い少しずつ仕組みを作り上げるのもひとつだと考えています。
仮に証券口座を開くのであればSBI証券や楽天証券がオススメです。
口座の開設も今はインターネットで手軽にできますが開設までには少々時間がかかりますので手始めに口座開設されることをお勧めします。
最後に世界株式市場に投資する手法の基礎を学べる必読の書をご紹介しておきます。
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