ブラック・スワン

ブラック・スワンという言葉を一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか。

投資の世界でブラック・スワンという言葉が用いられるときは、

市場(マーケット)において事前に予測ができず、起きたときの衝撃が大きいできごと

のことをいいます。

今現在コロナ騒動のまっただ中で現時点において今後この騒動がどうなるのかは予測できません。

当初、中国の武漢にてコロナウイルスが騒がれだした頃に、ここまでこの騒動が大きくなると予想していた人はほとんどいませんでした。

どちらかというと気候が暖かくなればコロナウイルスの感染力は弱まるという楽観的な見方が優勢でした。

それが今やこのコロナウイルスは世界中に広がりマーケットを暴落へ導いている張本人といえます。

コロナウイルスがブラック・スワンを召喚したといえるでしょう。

もちろんサウジアラビアとロシアが招いた原油安も現在の株価下落の要因でありこちらもブラック・スワンとなりましたね。

ちなみにこのブラック・スワンという言葉は何も投資の世界から始まったわけではありません。

1960年代にオーストラリアで「黒い白鳥」が発見されたことで「白鳥は白いもの」という常識が大きく崩れたことから始まったのです。

ナシーム・ニコラス・タレブという人が書いた著書に『ブラック・スワン』というものがあります。

この本の帯でナシーム・ニコラス・タレブのことを「不確実性科学の大学教授にして、トレーダーの鬼才」と称しています。

現代ポートフォリオ理論を否定する内容も書かれていますが視野を広げる意味でも投資家ならいちどは目を通しておいて損はないでしょう。

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