大脳基底核とは錐体外路系の中継点であり運動制御つまり運動を調節する役割があります。
そもそも大脳基底核とは何かというと…
- 線条体:尾状核+被殻
- レンズ核:淡蒼球+被殻
- 視床下核(間脳)
- 前障
- 黒質(中脳)
これらを指します。
- 尾状核や被殻:情報を入力するところ
- 淡蒼球や黒質:視床に情報を渡すところ
となっています。
大脳基底核には4つのループがあります。
- 筋骨格系ループ
- 辺縁系ループ
- 眼球運動ループ
- 前頭前野ループ
これらのループの流れは大脳皮質から大脳基底核に飛んで視床を通って大脳皮質に戻るという流れになります。
- 筋骨格系ループ:顔面・体幹・四肢の筋の制御
- 眼球運動ループ:眼球運動の制御
- 前頭前野ループ:認知と行動の戦略的計画
- 辺縁系ループ:行動の動機付けや動機
脳出血の割合でいうと被殻出血が最も多く脳出血全体の40%(50%)そして視床が30%程度の割合だとされています。
したがって被殻出血と視床で7割も占めるというということです。
また被殻出血では50代以下の年齢の若い方が多いのも特徴です。
それでは大脳基底核に関する国試過去問をみてみましょう。
大脳基底核に含まれないのはどれか。
1、被殻
2、網様体
3、淡蒼球
4、尾状核
5、扁桃体
第49回56
解答:2(5)
網様体は脳幹の上行性・下行性の神経路から様々な入力を受けて中枢神経系に広く出力を行う。睡眠と覚醒のレベルを調節する。
扁桃体は一般的には大脳辺縁系に分類される
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