原油価格(WTI)は1バレル33ドルと引き続きびっくりするような低い値で推移していますね。
今年2020年の初めは60ドルを超えていましたので約半分にまで下落しています。
このようなことがなぜ起こっているかというとサウジアラビアが原油をあえて増産することでロシアに圧力をかけているのです。
ただロシアがこの原油増産に耐え続けることができた場合サウジアラビア自身も厳しくなります。
現にサウジアラビアの通貨であるリヤルは下落傾向です。
長期化するとサウジアラビアは自分の首をシメていくことになるでしょう。
サウジアラビアやロシアの争いから被害を被るのはサウジアラビアやロシアだけでなくアメリカのシェール企業も同じです。
なぜなら原油を生産しているのはサウジアラビアとロシアだけでなくアメリカのシェール企業も相当なシェアを担っているからです。
アメリカのシェール企業の歴史は30年から40年程度と比較的浅く債務額が非常に多いのです。
その資金はジャンク債から調達しています。
安い原油価格に耐えられないシェール関連企業の倒産が増えていくようであれば低格付債券の暴落が起こります。
そうなるとこれからHYGやJNKなどのハイイールド債(社債・ジャンク債)のETFが暴落する可能性があるため買いに入るチャンスになるかもしれません。
ちなみにの現在のJNKの利回りは5.84%となっています。
私がJNKやHYGなどのハイイールド債を買いに入るとすれば分配利回りが15%近くになったときが目安になるでしょう。
トランプ大統領は自国のシェール企業を必死で守るでしょう。
なぜなら11月の大統領選に向けて実績作りのチャンスになるからです。
まだまだハイイールド債の暴落は先になるかもしれません。
いずれにしても原油の価格に関してはしばらくは低い値で推移すると私は考えております。
焦らず欲張らず原油暴落とともに暴落といえるくらいまで株価の下落しているZMLPをコツコツとドルコスト平均にて積み立てる予定です。
参照:MLPという投資先
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