オススメ本

仕事を辞める前に読んでみるべき!『まんがで変わる 仕事は楽しいかね?』のまとめと感想

はじめに

みなさんの仕事やライフワークは充実していますか。仕事を辞めたい辞めたいと思いながら仕事を続けている方もおられることでしょう。わたしは自分の理学療法士という仕事が好きです。

そんな「自分が好きだと思っている仕事」を日々のライフワークにすることができている私でさえ仕事について思い悩んでしまうことはあります。

そんなときに以前読んだことのあるデイル・ドーテンという人が書いた『仕事は楽しいかね?』の漫画版が出ているのを知り思わず読んでしまいました。

本書は日本でも20万部以上売れた名著をマンガ化したものです。

 

これから私が印象深いと感じたところを本書から引用してご紹介し、私が感じたことをまとめていきます。

とにかくこの本は良い言葉に触れることができるためオススメです。

仕事上のあらゆる問題は「情熱」があれば解決する

マックス・エルモアはこう語っています。「僕はこれまで仕事上のあらゆる問題は、『情熱』があれば解決すると繰り返してきた。大好きな仕事をしているなら人は何時間働いても苦にはならないし、問題を解決することが楽しくてしょうがないってことは創造力に満ちているってことだしね。だからみんなと同じアドバイスを僕もしてきた。『大好きな仕事をしろ!』とね」
仕事の満足度についてさまざまな調査結果を見ると、転職・退職理由には必ず「給与が少ない」「労働時間が長すぎる」「休暇が取りづらい」などの待遇面が並びます。では、待遇面さえよければ仕事の満足度が高いかというとそんなことはありません。
社員の定着率の高い会社の調査結果を比較すると、実は待遇面はバラバラなのです。なぜなら「仕事が楽しい」理由と待遇面との間には、直接の相関関係がほとんどないからです。その時間が楽しければ、上司に早く帰れといわれようが進んで残業していくことでしょう。一方、「待遇がよいから、今の仕事を辞めづらい」という人はたくさんいたとしても、「給与が高いから、定時に帰れるから、仕事が楽しい」という人はまずいないのです。

引用)デイル・ドーテン. 『まんがで変わる! 仕事は楽しいかね?』 KIKOSHOBO.

情熱にについては非常に貴重な資源だと考えています。しかも本当に好きなものを見つけたときに注ぐ情熱というのは尽きることがありません。

好きなことかも見極めぬまま情熱を注ぐことはできません。そうなると全く違う方向性の努力になってしまうため注意が必要であることはいうまでもありません。

自分がほんとうに好きなことに情熱を注ぐことができているかをすぐにでも確認してみてください。

本当は情熱を傾けるべきではないのもに対して情熱を向けているときには相当なストレスがかかっています。

言葉を恐れずに言ってしまうとこういったムダなものに情熱を向けようとしても良い結果もできません。そのうえ非常に効率が悪くなるのでしょう。それにそもそも情熱を注いでいるのではなく単にムリをしているだけです。

人によってやりたいことは違うんです。だからやるべきことも人によって違います。同じことをやっているように見えても微妙に違うんです。

情熱という非常に大切な資源を有効活用していくためには本当に自分がやりたいことは何かを考え抜いておく必要があるでしょう。そして情熱を傾けている最中も本当に自分が好きなことができているかを常に確認する作業(モニタリング)が大切です。

「何年も先に明確な目標を立て、その道どおりに一歩ずつ実現していく」のは不可能

いずれにしても、ここでいいたいことは、「何年も先に明確な目標を立て、その道どおりに一歩ずつ実現していく」のは不可能だということです。
5年後、10年後はもとより、1年後も、さらには明日でさえ、何が起こるかはわかりません。仮に目標を立てたとしても、「絶えず変えていく」ことが必要なのです。
マックス・エルモアは次のようにいっています。「大抵の人は、マンネリ化した生活から抜け出すために目標を設定する。だけど、いいかい、今日の目標は明日のマンネリなんだよ」と。目標を立てることが、必ずしも悪いこととは言いません。しかし、目標に縛られることは愚かです。周囲に変化が起きても目標及びその計画のために縛られたままでは、「仕事が楽しい」毎日を起こることはできないはずです。
引用)デイル・ドーテン. 『まんがで変わる! 仕事は楽しいかね?』 KIKOSHOBO.

目標に縛られたままでは目標を変更すべきときに路線変更がやりにくい。そのため逆にその目標が足かせになってしまうときがあるよなぁと感じます。

特に私は頑固なところがあり臨機応変さに欠けるところがあります。私の場合は特に気をつけなくてはいけません。

目標を絶えず変えていくってなんだか3日ボウズのような気がしてイヤな感じがしませんか。私はこの文章を読んで正直そのように感じました。

ただ常に自分が情熱を傾けられるものが何かを見つめていきたいと思います。それが目標を向けるものではないと感じたとき目標を変えていいのです。

仕事に成功し、継続して成し遂げている多くの人たちは、みんな人生のある時点で、仕事に対する目標を変えた人たち

子供の頃には、プロスポーツ選手や歌手、映画監督、作家……などなど、さまざまな有名人を目にしてあこがれを抱いた人は少なくないでしょう。でも、それがいかに狭き門で、実現するには難しい仕事かということは、大人になる過程でわかってきます。
仕事によっては、一定の年齢を過ぎてからでは手遅れとなる職業――たとえばスポーツをしたことのない人が20歳を超えてからメジャーリーグをめざしても不可能でしょう――というものもあります。子供の頃にあこがれた職業に就くことが無理だとわかったとき、次に自分がどんな仕事をしたいかと考えてもわからない――。
一方で、子供の頃からあこがれた職業に就いたとしても、幸せになれるとは限りません。「ずっとしたいと思っていた仕事に就いたのに、なぜかやっぱり幸せじゃない」という人は、おそらく皆さんの周りにもいることでしょう。
そういう人に対して、マックス・エルモアは「計画を立てることに依存しすぎている。僕が『目標の弊害』と呼んでいる状態に陥っている」と指摘しています。
大切なのは、「昔の夢に固執する」ことでもなければ、「夢を実現すれば必ず幸せになれると思い込む」ことでもありません。目標を立てることが目的になっても、「仕事が楽しい」人にはなれるかどうかは別問題です。ここで、次の事実を覚えておいてください。
 
仕事に成功し、継続して成し遂げている多くの人たちは、みんな人生のある時点で、仕事に対する目標を変えた人たちだということを。
 

本書のなかでは、映画監督の黒澤明やSF作家の星新一、ハリー・ポッターの作者であるJ・K・ローリングを挙げていますが、これはごく一例にすぎません。有名・無名にかかわらず、昔の夢に固執しなかったからこそ、偉大な功績を残してきた人たちのほうがずっと多いのです。子供の頃にあこがれた職業に就くことが無理だとわかっても、失望することはありません。

引用)デイル・ドーテン. 『まんがで変わる! 仕事は楽しいかね?』 KIKOSHOBO.

物事を続けるために夢や目標は非常に重要ですが、それに固執しすぎてはダメなんですね。ただ、このさじ加減が難しいところだと思います。あまりにぼーっと過ごしすぎていると、ただただ流されるだけの人になってしまいます。

  • 自分の目標が今でも以前と同じものなのか?
  • 本当になりたいものや目標としたいものが変わっていないか?

この2つは常に確認することが必要ですね。

明日は今日と違う自分になる

「僕がいままでに掲げた目標が一つだけある。聞きたいかね?〝明日は今日と違う自分になる〟だよ」(『仕事は楽しいかね?』39頁)毎日、違う自分になるということは、「試すこと」を続けるということです。
ここで、前章の最後の言葉をもう一度思い出してください。「試してみることに失敗はない」のです。試行錯誤を繰り返し、日々新しい自分へとなっていく。変わっていくことは大変かもしれませんが、同時にとても「楽しい」ことでもあるのです。
引用)デイル・ドーテン. 『まんがで変わる! 仕事は楽しいかね?』 KIKOSHOBO.

試してみることに失敗はないんです。

試すということは常に違う自分になるということなので試し続けることが大切です。

計画立案者はもっと少なくてよく、またその計画を重要視する必要もありません。

〝思いつき〟と〝偶然の出来事〟は異母兄弟なんだ。注意さえ払い始めたら、目にできるありとあらゆるところに偶然が転がっているのがわかると思うよ」(『仕事は楽しいかね?』58頁)皆さんの周りにもさまざまな「偶然」が転がっているはずです。それに気がつくと仕事は「楽しく」なります。事業も仕事も、世の中のさまざまなことは、偶然の連続で成り立っています。
多くの人が、往々にして「計画どおりにはいかない」ことを知っています。にもかかわらず、未だに大勢の人が計画を立てることを崇め奉っているのです。計画を立てることがまったくの無駄とはいいません。
でも、計画どおりにはいかないことは「わかっている」以上、計画立案者はもっと少なくてよく、またその計画を重要視する必要もありません。マックス・エルモアにいわせれば、「まぐれ当たり専門家こそもっとたくさん必要」なのです。
引用)デイル・ドーテン. 『まんがで変わる! 仕事は楽しいかね?』 KIKOSHOBO.
私はそこまでのガチガチの計画を立てることはありません。というかできません。しかしある程度、道筋を考えてから行動するタイプの人間です。

しかし目標が高すぎるのか能力が足りないのか、それともその両方なのか計画通りにうまくいかないことも実際にはほとんどです。

だからと言って小さくならなる必要はないということですよね。目標通りに行かなかったからといって気にしてしまうことが自体が計画に囚われてしまっているという証拠であると言えます。

成功を研究しても、成功は手に入らない

「成功を研究しても、成功は手に入らない」これは個人的な仕事に関してもあてはまります。ひとはしばしば模範的な人や過去の成功者の真似をしようとします。真似をすることが必ずしも悪いとは言いませんが、彼らの真似をしても結局は同じような道をたどり、ほかのみんなと似たりよったりの考えに行き着こうとしているにすぎません。さらに悪いことに、彼らは往々にして自分の歩んできた道のりを整然と語り、それこそが成功への決まった道であるかのように思わせてしまいます。でも、成功への道は1つではありませんし、そもそも彼らの語る話が真実かどうかもわかりません。
『月と六ペンス』で有名なイギリスの作家、サマセット・モームは次のような言葉を残しています。「小説を書くためのルールは3つある。残念ながら、どんなルールなのかは誰も知らない」成功者によるさまざまな言葉は、世の中にあふれています。何十、何百という書籍が出ていますし、現代ならインターネットで少し検索すれば世界中の著名人の言葉を集めることもできるでしょう。しかし、何が自分にとって真実か――それは「試して」みないことにはわかりません。
引用)デイル・ドーテン. 『まんがで変わる! 仕事は楽しいかね?』 KIKOSHOBO.

私はいろんな人の成功本を読むのが好きです。こういった成功本や自己啓発本を通して成功者を真似しようとしたこともあります。でもよく考えると本を書いた成功者と同じように行くことはまずありえないですよね。

なぜなら自分は成功者と同じ人物ではないです。それに成功者が生きた時代や環境と私が生きている現在では全てが違います。

だから成功者が言っていることを鵜呑みにせずに、成功者の言葉を受け止めてから自分の頭で考えて行動する・試すことがとても大切である感じました。

〝適切な時〟とか〝完璧な機会〟なんてものはない

「それから彼は、他人を凌ぐ人物になるための二つのルールを示してくれた。一つは、〝適切な時〟とか〝完璧な機会〟なんてものはないということ。これは〈この場で〉〈ただちに〉始めるということだ。もう一つは、パッと浮かぶ考えはたいてい使い古されたものだし、パッと浮かんだわけではない考えの多くもやっぱり使い古されたものだということ。
とどのつまりはこういうことだ、〈一か八かの賭けをしないなら、チャンスなど一つもない〉」(『仕事は楽しいかね?』84頁)物事を実行に移すときに、「適切な時を待つ」ということがしばしばいわれます。それは一見、正しく聞こえます。では、「適切な時」とはいつなのでしょう?それを正確に知ることができるのであれば、正しい言葉かもしれません。しかし、実際には物事は常に変化しており、未来は誰にも予測できません。しかも、適切な時を「待つ」場合、人は臆病になりやすく、「やらない要因」「できない要因」を無意識に探してしまいがちです。
つまり、マイナス方向に「認知バイアス」がかかりやすくなるのです。そして時間が経てば経つほど、他の人に先を越される可能性は高くなるでしょう。
「賞金の額の大きいゲームをしたいね。くじを買うのにそれほどお金がかからなくて、何度でも賭けられて、勝ち続けられるゲームを」(『仕事は楽しいかね?』83頁
 引用)デイル・ドーテン. 『まんがで変わる! 仕事は楽しいかね?』 KIKOSHOBO.

私は過去にここには絶対にかけないような大きな失敗をいくつも経験しています。大きな失敗だけに(自分でそう思い込んでいるだけだとおもいますが…)今だに引きずっているものもあります。

しかし試してみる限り前と同じ場所に戻ることはないのですから、試し続けている限り失敗はないと考えて間違いないでしょう。

少なくともいつまでも失敗を引きずっているエネルギーがもったいないですね。全くメリットがありません。そんなことにエネルギーを使うならどんどん試して行くべきです。

試してみる限り、試す前と同じ場所に戻ることは絶対にない

実際のギャンブルでは、リスクを伴います。でも、仕事で新しいことを「試す」ことに、いったいどれほどのリスクがあるでしょうか?
もちろん、新商品開発のために大金を投じるとなれば、リスクは生じます。でも、少なくとも社員レベルで新しいアイデアを会社に進言することのリスクなど、ないに等しいものです。そのような一歩さえ踏み出せないようでは、単調な毎日から逃れることはできません。「この場で」「ただちに」始めることが大事なのです。
試してみても、すべてがうまくいくわけではありません。もちろん、失敗することは何度でもあるでしょう。しかし、何かを試してみる限り、試す前と同じ場所に戻ることは絶対にないのです。試す過程で、必ず何かを学ぶのですから。仮に新しいアイデアに対して「学ぶべきことが何もなかった」と思った場合には、その前にしていたことに高い価値があったと学ぶことができます。”
引用)デイル・ドーテン. 『まんがで変わる! 仕事は楽しいかね?』 KIKOSHOBO.

試すことにリスクはないんですよね。ただ単調な毎日という、ぬるま湯に使ってしまうとそこから抜け出すのが、なんとなくしんどいだけなんでしょう

とにかくトライすること。その中でエラーが起きてもエラーを経験した上で、そこからしっかりと学んでトライすることをやめなければ失敗なんてないんでしょう。

恐れずに「試して」ほしい

本書で伝えたいことは、結局のところひとつしかありません。それは、恐れずに「試して」ほしいということ。その先に、きっと仕事を「楽しい」と思える毎日が待っているはずです。最後になりましたが、皆さんが〝試すこと〟に喜びを見いだしてくれることを、心から願っています。
引用)デイル・ドーテン. 『まんがで変わる! 仕事は楽しいかね?』 KIKOSHOBO.

とにかく仕事や人生を楽しくするためには試し続けるということですね。この試し続けるということが人生の極意だと本書を読んで知ることができました。

まとめ

本書は主にマンガでわかりやすくて説明されている上に、所々解説が入っていて非常にわかりやすいです。

種をまいて花が咲くまでのあいだ情熱を傾け続けることを努力と呼ぶのであって、いやなこと、つらいことをひたすら耐えてがんばることが努力ではないんです。

  • つらいことをひたすら耐えて頑張るというような愚かな状態に陥らないためにはどうすれば良いか?
  • 自分が情熱を傾けることができないものに貴重な情熱を傾けなくて済むようにするにはどうすれば良いか?

ここまで読んでくださった皆さんであればこの答えはわかっていると思います。そうです。

  • ほんとうに自分がやりたいこと、好きなことを見つけ出すこと。
  • 好きなことを見つける前も見つけた後も試し続けること

です。

私はいつも感じているのが情熱のない人間なんていないということです。ただ自分が好きで情熱を注げるものを見出せていない人があまりに多すぎです。

「情熱を向けることができるものは何かを徹底的に試して見つけ出すこと」の重要性に気づいていただけたことでしょう。

エラーを恐れずにとにかくトライし続けることの大切さを理解できたのではないでしょうか。

間違っても自分が好きでもないものに情熱を向けるような愚かな努力だけはしないようにしてください。

そうするとここまでお話ししてきたような苦しいだけで結果をともなわない、ただただつらい人生をおくることになってしまいます。

こういった状況に陥ることのないように本書のポイントである、

  • 仕事上のあらゆる問題は「情熱」があれば解決する
  • 「何年も先に明確な目標を立て、その道どおりに一歩ずつ実現していく」のは不可能
  • 仕事に成功し、継続して成し遂げている多くの人たちは、みんな人生のある時点で、仕事に対する目標を変えた人たち
  • 明日は今日と違う自分になる
  • 計画立案者はもっと少なくてよく、またその計画を重要視する必要もありません
  •  〝適切な時〟とか〝完璧な機会〟なんてものはない
  • 恐れずに「試して」ほしい

この7つのポイントを心の片隅において日々「試すこと」をひたすら続けていきます。

 

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